福智院(洗面所・トイレ)

宿坊の水廻りを、結露対策も施して明るく快適な空間にリフォーム。

  • お客さまの動線上に施した「しつらえ」。アートコーディネイトは彫刻家の高須英輔氏に依頼し、コラボレイト。

  • 廊下から最初に見える洗面所の床は、杉板の赤味の入った小節材を使用。結露に備えて既存床面より浮かせて施行しています。

  • 腰板とトイレケースパネルは、メイプル板で統一。ドアはホワイト柄にして、単調にならないように配慮しました。

  • 段差には手すりを付けてバリアフリーにも配慮しました。

2004年に世界遺産に登録された高野山。参詣者が泊まれる宿坊と呼ばれる寺院の洗面所・トイレをリフォームしました。
ご要望は、トイレ空間の拡大と、和式から洋式への変更、冬場の結露対策、そして明るい雰囲気の演出でした。
800年という歴史と伝統を継承する宿坊の趣を大切に守りながら、既存部分の素材も活用。
世界中から集う参詣者に快適に過ごしていただけるように、明るいイメージの空間をつくりあげました。

Reform data

【リフォーム箇所】
洗面所・共同トイレ
【築年数】
90年
【リフォーム面積】
40m²
【施工期間】
1ヶ月
【建物種類】
宿坊
【所在地】
和歌山県

担当デザイナーから一言

高野山の歴史ある宿坊のリフォームに、大きな責任を感じました。宿坊サイドと活発に意見を交わしながら、予定通りに進めることができました。